【12月18日 AFP】中国南部・広東(Guangdong)省の陸豊(Lufeng)市にあるスタジアムで公開裁判が行われ、多くの群衆が見守る中、麻薬取引や殺人の罪に問われた被告10人に対して死刑判決が言い渡された。被告らは判決後まもなく連行され、死刑が執行されたという。

 公開裁判は16日に実施された。インターネット上に投稿された動画では、見物人らが見つめる中、手錠をかけられた被告が警官らに付き添われながら、陸上トラックを歩かされる様子が捉えられていた。

 また当局者らが座る演壇の両脇を武装警察が警備する中、被告らは壇上で立ったまま、拡声器で読み上げられる判決を聴き入った。

 裁判では出廷した12人の被告のうち10人に死刑判決が言い渡され、制服姿の若者らも多数見守る中、刑を即時執行するため連行されていったという。

 中国国営英字紙・環球時報(Global Times)によると、陸豊(Lufeng)市の人民裁判所が先週、「屋外スタジアム裁判」を傍聴するよう市民に呼び掛ける通達を出していた。

 また同紙によると、陸豊市では2015年にも麻薬密売に関する公開裁判が行われており、1万人の群衆が集まった。(c)AFP