【12月21日 CNS】中国最大の高級品流通プラットフォーム「寺庫(SECOO)」が、テンセント(騰訊、Tencent)、国際会計事務所デロイト(Deloitte)と共同で発表した「中国ラグジュアリー・インターネット消費白書」によると、2016年の世界全体のラグジュアリー市場における中国での売上額が世界全体の売上の21%を占め、米国に次いで世界2位となった。

 白書によると、中国人が消費する高級品は依然として海外の実店舗での購入が中心だが、インターネットの発展によって、オンラインの販売ルートが拡大。中国でのオンラインでの売上額は12%増加した。これに対し、実店舗の伸び率は2%程度だった。

 2017年の高級品の売上総額全体のうち、オンライン取引によるものが8%を占める程度だった。しかし、同白書は継続的に成長すると予測しており、21年末までには売上総額の13%を閉めるようになると見込んでいる。

 また、オンラインで購入する消費者の50%が25~35歳の年齢層だ。さらに若い18~24歳も15%を占めている。しかも、30歳以下の年齢層が全体的に増加し続けているという。購買者の平均年齢も35歳から25歳まで下がり、今やラグジュアリーブランドの消費者は、1985~95年生まれの「中国ミレニアム世代」が主力になっていることを示している。

 都市別の購入者数の割合は首位の北京市(Beijing)が10%、次いで広東省(Guangdong)が9%で2位を占めた。意外にも四川省(Sichuan)が8.8%で、上海(8.5%)を上回った。

 中国の消費者は現在、海外の有名ブランドよりも自分の気に入っているブランドに力を入れている傾向が強くなってきている。より個性的で、より希少性を求めてきているからだ。例えば、街で見かけるファッションが主流となっていけば、そのブランドのファンになる若い人たちが増えるというように。「ヴェトモン(VETEMENTS)」や「シュプリーム(Supreme)」などがその例だ。(c)CNS/JCM/AFPBB News