【12月18日 AFP】米カリフォルニア州のサンフランシスコ湾(San Francisco Bay)で、アシカとみられる動物が人を攻撃する出来事が相次いでいる。被害に遭った男性の一人は危うく性器をかみ切られそうになるなど、地元の人々の間で不安が広がっている。

 一連の襲撃はアクアティックパーク(Aquatic Park)と呼ばれる入り江で、1週間に3件発生。米国立公園局(US National Park Service)は遊泳を数日間禁止する措置を取った。アシカが人を襲うのは過去に例はあるものの珍しいという。

 地元紙サンフランシスコ・クロニクル(San Francisco Chronicle)が消防局の話として報じたところによると、被害に遭ったリック・マルビヒル(Rick Mulvihill)さんは15日朝、アシカとみられる動物に激しくかみつかれ、病院に搬送された。

 マルビヒルさんは、早朝に寒中水泳を行うサークルに参加していたという。同じサークルのメンバーである79歳の男性は同紙に対し、マルビヒルさんは「睾丸の近く」をかみつかれたと明かし、「このあたりに50年いるがこんなことは初めてだ」と語っている。

 攻撃したのは3件すべて同じ個体とみられ、獣医師のクレア・シメオネ(Claire Simeone)氏はアシカもしくはゼニガタアザラシの可能性があると指摘している。(c)AFP