【12月18日 AFP】16日に行われた17-18イングランド・プレミアリーグの第18節でトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に快勝したマンチェスター・シティ(Manchester City)のジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、今季の好調の要因として、トッテナムに3-0で勝利したプレシーズンマッチを挙げている。

 16日に行われたトッテナムとのホームゲームに4-1で快勝し、リーグ16連勝を飾ったシティは、2位に勝ち点11差の首位を独走している。昨季は8ポイント差でトッテナムが上回ったのが、今季は現時点でシティが21ポイントもの差をつけている。その理由の一つとして、グアルディオラ監督は7月に行われた米国でのトッテナム戦を挙げ、そこからチームの流れが変わったと話した。

「昨季のトッテナム・ホットスパーは、チェルシー(Chelsea)にも引けを取らない、プレミアリーグで一番良いサッカーをしていた。非常にうれしいよ。というのも、今季の良い流れはプレシーズンに米国で行ったトッテナム戦から始まったと思うんだ」

「プレシーズン初戦のマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)戦は黒星で、その次がトッテナム戦だった(実際は3戦目。2戦目はレアル・マドリード〈Real Madrid〉戦で結果は4-1の勝利)。その試合でわれわれは10回近くチャンスを作り、たくさんゴールを決めた。たくさん逃しもしたが、あれで確信できた。『よし、これこそ自分たちが目指すスタイルだ』と」

「そこからわれわれはそのレベルを維持している。もちろん多少の上下はあった。たとえばボーンマス(AFC Bournemouth)戦やサウサンプトン(Southampton FC)戦は土壇場での勝利だった。それでも全体として、われわれはプレシーズンのトッテナム戦から出せるようになったレベルを維持している」

「ビッグクラブにとって、プレシーズンの試合は重要なものではないかもしれないが、それでも公式戦のつもりでプレーしなくてはならない。われわれはそれをやり、そしてそのレベルを3か月か4か月も保っている。私はそれがうれしいんだ」

 週末のボーンマスとのホームゲームで、シティはリーグ戦17連勝を目指す。それが達成できれば、2013-14シーズンにグアルディオラ監督自身がバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)で樹立した欧州5大リーグの連勝記録、19連勝まであと2勝に迫ることになる。

 しかしその前の19日には、レスター・シティとのフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2017-18)準々決勝が待っている。

 この試合では、ガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)がセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)に代わって先発起用されるものとみられている。ジェズスはトッテナム戦でもアグエロに代わって投入されたが、その際、後半早々に交代を命じられたアグエロは、腹を立てたようにグローブを投げ捨て、ベンチをにらんだようにも見えた。

 それでもグアルディオラ監督は、アグエロが不満をのぞかせたことを気にせず「普通の反応だ。選手はいつだってピッチに居続けたい」と話している。

「アグエロの行動は理解できる。彼はプレーしたいと思っているし、一流の選手だ。しかしあのときは、ガブリエウを前線に入れてチームに活力を注入したかった。だから決断を下した」

「選手を傷つけたくないとは常々思っているし、選手の気持ちはわかる。私も選手だったからね。みんなプレーしたいと思っている。しかし私は決断を下さなくてはならない。彼が悲しんだり、怒ったりしているとしたら申し訳ない。監督は次のことを考えなくてはならないんだ」

 グアルディオラ監督は、指揮官の仕事の中で先発選びが一番難しいと話している。

「決めるときは、いつもいろいろなことを考える。私情は一切差しはさまない。選手たちのことを深く信頼している。私としては常に胸が痛い。ダニーロ(Danilo Luiz da Silva)やベルナルド・シウバ(Bernardo Silva)、ヤヤ・トゥーレ(Yaya Toure)、その他の選手たちが出られないのをいつも心苦しく思っている。みんな(出場するのに)ふさわしい選手だからだ。しかし、サッカーとはそういうものだ」 (c)AFP/Tom WILLIAMS