【12月18日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王は17日、81歳の誕生日を迎えた。地球を担ぐ姿がデザインされたケーキを贈られた法王は、世界中の人びと、とりわけ子どもたちにうれしい気持ちでいるようにとのメッセージを送った。

 バースデーケーキはイタリア人グラフィティアーティストのモウパル(MauPal)氏──本名マウロ・パロッタ(Mauro Pallotta)氏──がデザインしたもの。洋ナシとシナモンのケーキに描かれた法王は白いカソック(司祭平服)を着用し、裂け目を縫い合わせた地球を片手で持ち上げている。ケーキを制作したローマの菓子店「ヘデラ(Hedera)」によると、これは法王の求心力を象徴しているという。

 法王はサンピエトロ広場(Saint Peter's Square)にお告げの祈りのために集まった信者らに対し、「いつも喜んでいなさい。望むように物事が進まないときでも」と説いた。これに先立ち、バチカンの財団が支援する恵まれない子どもたちと面会した法王は、大人の苦しみから子どもたちを守ることの重要性を強調。「家庭内の問題を目撃し、両親が争っているのを見ると、子どもは苦しむ。子どもを悲しませてはいけない。子どもは常に喜びの中で成長しなければならない」と話した。

 モウパル氏は、2014年に「スーパーマン」のポーズをとる法王のグラフィティを描いたことで知られる。以降、空を飛ぶ「スーパー法王」のグラフィティがプリントされたTシャツを販売し、その収益の一部をバチカンが支援する慈善事業に寄付している。(c)AFP