【12月18日 AFP】フランスのヨットレーサー、フランソワ・ガバール(François Gabart)氏(34)が17日、単独では史上最速となる42日16時間40分35秒で世界一周を果たした。以前の世界記録を6日余りも縮める快挙となった。

 ガバール氏の三胴船「マシフ(Macif)」号は11月4日に仏西部ブレスト(Brest)を出航。グリニッジ標準時12月17日午前1時45分(日本時間同10時45分)、仏北西端ウェッサン(Ushant)島と英イングランド南西部リザード岬(Lizard Point)の間に設けられた事実上のゴールに到着した。

 ブレストには大勢の支持者が集まって祝福。やつれた様子のガバール氏は記者会見で「あちこちが痛い。最後にきちんと寝られてから、もう何週間もこうなんだ」と語りつつ「世界記録を打ち立てられるチャンスはほんの少ししかないと思っていた」と喜びをかみしめていた。

 ガバール氏は今回、フランス人のトマ・コビル(Thomas Coville)氏が昨年樹立した記録を6日10時間も短縮した。(c)AFP