【12月16日 AFP】サッカースウェーデン代表として通算131試合に出場したキム・シェルストレーム(Kim Kallstrom)が15日、現役引退を表明した。

 シェルストレームは2017年シーズン開幕を前に、古巣であるスウェーデン1部のユールゴーデン(Djurgardens IF)と2年契約を結んでいた。

 ユールゴーデンやフランス・リーグ1のオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)で国内リーグ制覇の経験を持つシェルストレームは、仏リーグのレンヌ(Stade Rennes FC)、ロシア1部のスパルタク・モスクワ(Spartak Moscow)、イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)などに所属した。

 シェルストレームは会見で「ピッチ上でのデュエルでアドレナリンが駆け巡るような経験が、これまで歩んできたキャリアを形作る上で大きな役割を果たしていた。それを感じることが出来なければ危険だ。やめるのが一番だ」と語った。

「週末にプレーすることにはまだまだ大きな喜びを感じるが、1週間を通して練習するのも必要だ。それに向けたエネルギーや体の丈夫さがなくなりはじめている」

 11月に今季終了を迎えたあと、シェルストレームはクラブ側に引退を申し入れた。クラブ側はまず休養をとるよう伝えてきたが、その意思は変わらなかった。

「今感謝しながらここに座っている。やりきったと感じている。サッカー選手としてできることはすべてやったと思っている」

 シェルストレームは1999年にヘッケン(BK Hacken)でプロデビューを飾り、2002年にユールゴーデンに加入。2シーズンでリーグ連覇を経験するとフランスへわたり、3年間レンヌに所属したあとの2006年にリヨンへ移籍した。

 リヨンでは6シーズンで200試合以上に出場し、国内リーグとカップ戦のタイトルなどを手にした。

 その後は、スパルタクでプレーし、途中アーセナルにローン移籍となった後、スイス1部のグラスホッパー(Grasshopper Club Zurich)を経て母国に戻っていた。

 欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)でのグループリーグ敗退をもって代表から引退したシェルストレームは、代表通算16得点を挙げている。(c)AFP