【12月16日 AFP】米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)は15日、ロケットと宇宙船の両方を再利用した打ち上げに、初めて成功した。同社が目標とする宇宙飛行コスト削減に一歩前進する成果だ。

 打ち上げ後、「ファルコン9(Falcon 9)」ロケットのブースターは南部フロリダ州ケープカナベラル(Cape Canaveral)の地上施設での垂直着陸に成功。スペースXによると、同ロケットが搭載していた物資補給用の無人宇宙船「ドラゴン(Dragon)」も「良い軌道」に投入され、国際宇宙ステーション(ISS)に向けた飛行を続けている。

 使用されたロケットブースターは今年6月、宇宙船は2015年に使用されてていたものだった。イーロン・マスク(Elon Musk)最高経営責任者(CEO)率いる同社は、高額なロケット部品を使い捨てずに再利用する取り組みを進めており、これまで20基のロケットブースターを地上または海上に浮かぶ台船に着陸させ回収することに成功している。(c)AFP/Kerry SHERIDAN