【12月16日 AFP】サッカー元アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏が15日、旋風を巻き起こしてスターダムにのし上がったキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)を、「サッカー界の驚きの新発見」とたたえた。

 今月20日に19歳の誕生日を迎えるエムバペは、先週発表された2017年の世界年間最優秀選手(バロンドール、Ballon d'Or)の投票で、ロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)やハリー・ケイン(Harry Kane)、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)でチームメートのエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)を抑え7位に入った。

 1986年のW杯メキシコ大会(1986 World Cup)を制したスターのマラドーナ氏は、スペインのスポーツ紙アス(AS)のインタビューで、「私にとってエムバペはサッカー界の驚きの新発見だ。彼が多くの選手を上回ることができると私には思える」とコメントした。

 エムバペにとって2017年は特筆すべき1年となった。エムバペの活躍でASモナコ(AS Monaco)は17年ぶりのフランス・リーグ1制覇に加え、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)では4強入りを果たし。その後、PSGへ180万ユーロ(約238億円)の買い取りオプション付きでレンタル移籍した。

 マラドーナ氏は、過去10年のバロンドールを2人で5回ずつ分け合っているクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)とリオネル・メッシ(Lionel Messi)の間に割って入ることの出来る選手のうちの1人として、フランス代表のエムバペの名を挙げた。

「クリスティアーノやメッシの受賞には飽きてきている。戦いに誰かが割って入る必要がある。カヴァーニやエムバペ、ズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)。誰かは分からないが、他の誰かが必要だ」

 またマラドーナ氏は、エムバペのPSG加入を前にレアル・マドリードのフロレンティノ・ペレス(Florentino Perez)会長に同選手の獲得を進言したことを明かした。

「フロレンティノにエムバペと契約すべきだと言った。そう彼に伝えたんだよ! 国際サッカー連盟(FIFA)で顔を合わせたときにね。彼はこう応じたよ、『知っての通りクリスティアーノがいるじゃないか』とね」 (c)AFP