【12月16日 AFP】男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が15日、英BBCの2017年外国人年間最優秀スポーツ選手賞「BBCオーバーシー・スポーツ・パーソナリティー・オブ・ザ・イヤー(BBC Overseas Sports Personality of the Year)」に選出された。同選手は今年、四大大会(グランドスラム)で2勝を飾るなど素晴らしい成績を記録した。

 36歳のフェデラーは今年、膝の故障を乗り越えて6か月ぶりにツアーに復帰すると、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)制覇に続いてウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)では歴代1位となる通算8回目の優勝を果たすなど、通算52勝5敗の好成績を記録。世界ランキングも、ライバルのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に次いで2位まで返り咲いた。

 一般投票で決まる同賞で、フェデラーは2004年、2006年、そして2007年に続いて史上最多の自身4度目の受賞となった。これまでにはボクシングの故モハメド・アリ(Muhammad Ali)氏と陸上男子短距離のウサイン・ボルト(Usain Bolt、ジャマイカ)氏が、それぞれ3回ずつ選出されている。

 英リバプールで行われる17日の式典で、ほかの受賞者とともに表彰されることになっているフェデラーは、「英国市民の皆さんから2017年の外国人年間最優秀スポーツ選手賞に選ばれて心から光栄だ」とすると、「英国ファンの皆さんは、私がここに来るたびに素晴らしい応援をしてくれる。史上最高の偉大なスポーツ選手と候補になれたことは、この上なく恐れ多いことだ」とコメントした。

 同賞の候補者には、米ナショナルフットボール(NFL)のQBトム・ブレイディ(Tom Brady)をはじめ、水泳女子のケイティ・レデッキー(Katie Ledecky、米国)、クロスカントリースキー女子のパラリンピック選手タチアナ・マクファーデン(Tatyana McFadden、米国)、陸上女子短距離のサリー・ピアソン(Sally Pearson、オーストラリア)、そして男子ダーツプレーヤーのマイケル・ヴァン・ガーウェン(Michael van Gerwen、オランダ)が名を連ねていた。(c)AFP