【12月15日 AFP】対人地雷が原因で2016年に死亡・負傷した人の数は少なくとも8605人に上り、過去3年間で150%増加したと、国際NGO「ハンディキャップ・インターナショナル(Handicap International)」が14日発表した。アフガニスタンとイエメンで特に犠牲者が多いという。

 対人地雷のない世界を目指すNGOの国際連合「地雷禁止国際キャンペーン(ICBL)」を代表して行っている調査報告「ランドマイン・モニター(Landmine Monitor)」の最新版によると、昨年1年間に対人地雷で死亡した人の78%は民間人で、このうち42%が子どもだった。

「地雷の使用が憂慮すべきペースで急増し、犠牲者数も容認できないレベルで増えている」と、ハンディキャップ・インターナショナル英国支部のアリ―マ・シブジ(Aleema Shivji)事務局長は訴えている。

 対人地雷による犠牲者は2016年、世界56か国・地域で記録された。工場で生産された対人地雷と手製の地雷、戦闘の現場に残された爆発物による犠牲者の大半は、アフガニスタン、リビア、シリア、ウクライナ、イエメンに集中している。

 また、2016年の死傷者数は2013年比で3450人増え、150%増となった。これは、2000年に初めて「ランドマイン・モニター」の年次報告書が発表されて以来最多となる。(c)AFP