【12月15日 AFP】政治サイト「ポリティコ(Politico)」は14日、ポール・ライアン(Paul Ryan)下院議長(共和党)が現在の任期が終われば議員を引退する可能性があると報じた。

 ポリティコはライアン下院議長と近い議員や議会スタッフ、保守系知識人、ロビイストらからの情報として、ライアン下院議長が2018年より後も議員であり続けることはないだろうと伝えた。

 しかし14日の記者会見でこの件について単刀直入に質問されたライアン下院議長は「それはない」と答えた。下院議長の報道担当者アシュリー・ストロング(AshLee Strong)氏は、ポリティコの報道は「臆測にすぎない」と述べた。

 大統領選期間中、ライアン氏はドナルド・トランプ(Donald Trump)氏について批判的な発言をしていたが、その後トランプ大統領との間に予想を上回る良好な関係を築いてきた。ホワイトハウス(White House)はライアン下院議長がとどまることを望んでいると明言している。

 ライアン下院議長が来年11月の中間選挙に立候補するかどうかは不明だが、同氏が中間選挙前の早い時期に引退を表明すれば、同氏の下院での影響力や資金調達力は急激に弱まるとみられる。(c)AFP