【12月15日 AFP】米共和党の重鎮、ジョン・マケイン(John McCain)上院議員(81)が13日、メリーランド州ベセスダ(Bethesda)のウォルター・リード米軍医療センター(Walter Reed Medical Center)に入院した。マケイン氏は悪性の脳腫瘍と診断されているが、同氏の事務所は今回の入院について治療による「通常の副作用」のためと述べている。

 ベトナム戦争(Vietnam War)従軍中に捕虜になった経験や、2008年の大統領選で共和党候補に指名されたこともあるマケイン氏は、7月に左目の上部から血栓を取り除く手術を受けたが、その際の検査でこの血栓と関連した原発性脳腫瘍「膠芽腫(こうがしゅ)」が見つかっていた。その後、放射線治療や化学療法を受けていた。

 マケイン氏の事務所によると、同氏は入院前日に米国立衛生研究所(NIH)とベセスダで脳の磁気共鳴画像化装置(MRI)検査を受けたという。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領に批判的なマケイン氏は、かねてトランプ氏が公約していた医療保険制度改革法(Affordable Care Act)を撤廃するための法案に反対票を投じ、同法案の否決に極めて重要な役割を果たした。(c)AFP