【12月16日 CNS】中国の保険市場は現在、「黄金期」を迎えており、世界最大の保険市場に成長する勢いだ。中国と英国の合資保険会社が力を入れ始め、協力関係を強力なものに固めていく流れができている。

 最新の統計では2017年1~10月、中国の財産保険業務の保険料収入は前年の同じ期間と比べ13.43%増加、生命保険業務の保険料収入も同様に26.18%増加している。

 業界関係者は、「中国人の所得が徐々に上がってきており、健康や安全に対しての要求も徐々に高まっている。都市化や高齢化なども市場への需要を高める要素になっている。インターネット金融、ビッグデータ、クラウドコンピューティングといったITイノベーションも保険業の発展に一役買っている」と話している。

 2000年には、中国中信集団(CITIC Group)と英国プルーデンシャル(Prudential)の合資で中信保誠人寿保険(Citic-Prudential Life Insurance)が 、広東省(Guangdong)広州市(Guangzhou)に設立された。英国プルーデンシャルの幹部は、「中・英合資の中信保誠人寿保険の成長とこれまでの成果には、長期投資者として目を見張るものがある。今後の中国の保険市場も巨大な可能性を秘めている。世界でも成長スピードが最も速いと言われるこの中国市場で、さらに多くの顧客の需要に応えていきたい」と語った。

 中信保誠人寿保険の責任者は、「今後の目標は、中国の保険市場が発展していく中で業界をけん引し続けること。双方の親会社の戦略協力を通じ、競争力を強め、外資との合資生命保険会社の新たな道を開拓していきたい」と話している。(c)CNS/JCM/AFPBB News