【12月17日 CNS】中国・蘇州市(Suzhou)市公安局、呉中(Wuzhong)分局は11日、健康食品の模倣製造・販売事件を摘発したと発表した。模倣品の製造業者は、国際的に有名なダイエット食品に似せた商品を向上で製造・販売し、1か月あたり10万元(約171万円)を超える利益を得ていたとされ、総額は約2000万元(約3億4200万円)に上ったという。

 これに先立つ11月1日、捜査本部は蘇州、南京(Nanjing)などで検挙活動を行い、丁容疑者など21人を逮捕したほか、ある人気ブランドの大量の模倣品のほか、2トン近い加工原料や包装資材、物流伝票などを押収した。

 調べによると、丁容疑者らは自分たちでタンパク質粉を購入し、自分たちで配合した原料をびん詰めしてラベルを貼り、出荷していた。模倣品は一見したところ本物と変わらず、丁容疑者の「研究」は、「さながら職人」の徹底ぶりだったという。辞書を使って「本物」に記されている英語の配分表を翻訳し、主要成分を明らかにしていた。さらに、各種ダイエット食品の味に近いミルクティーやクッキーを購入し、配合比率の調整を繰り返し、最終的には見た目や口当たりなど、見分けがつかないほどの模倣品を完成させた。

 丁容疑者らは速達などを利用し、模倣品を中国各地へ販売。また提供した販売代理店はインターネット通販を利用し、約10省・市・地区にネットワーク販売を展開して売りさばいていた。

 摘発されたのは、ちょうど「独身の日(双11)」セールの直前で、丁容疑者は妻にメールで「毎日6万元(約100万円)以上稼げるぞ」などと伝えていた。(c)CNS/JCM/AFPBB News