【12月14日 AFP】ボクシング、WBO世界ウエルター級タイトルマッチが13日、オーストラリア・ブリスベンのブリスベン・コンベンション&エキシビション・センター(Brisbane Convention & Exhibition Centre)で行われ、王者ジェフ・ホーン(Jeff Horn、オーストラリア)が11回TKOで挑戦者のゲーリー・コーコラン(Gary Corcoran、英国)を下し、王座を防衛した。

 今年7月にマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)から番狂わせを果たしてから初の防衛戦に臨んだホーンは、最後までコーコランを激しく攻め込むと、相手陣営にタオルを投げさせた。

 これで戦績を19戦18勝(12KO)1分けとしたホーンは、32戦全勝のテレンス・クロフォード(Terence Crawford、米国)と、来年4月に米ラスベガスで対戦することが見込まれている。

 クロフォードについて問われたホーンは「大きな可能性だ。みんなが見たいというのなら、試合をやるのかもしれない」とコメントした。

 また試合については「少しタイミングがずれていたが、最後にはとらえられた。そこまで彼に強いられた。2人とも目の上を切っていたし、とにかく相手をねじ伏せようとした」と振り返った。

 陣営は11回にタオルを投げ入れたが、コーコランはホーンの猛烈なパンチを受けてその顔は血まみれになっていた。試合が止まるまでのジャッジの得点でも、ホーンは大きく挑戦者を上回っていた。

 ホーンのタイトルを狙うアミール・カーン(Amir Khan、英国)もリングサイドからこの試合を観戦しており、来年には両者が対戦する可能性もある。

 コーコランは中盤までホーンと渡り合っていたが、ホーンはそのスタミナとパンチ力で相手を上回った。

 コーコランは「カットが多すぎてパンチが見えなくなった。ジェフは正々堂々と戦った。素晴らしいファイターだ。また戻ってくる。この試合から学びたい」と試合後に語った。(c)AFP