【12月13日 AFPBB News】遊び心にあふれたアート作品に入り込んで、パシャリ──。東京都渋谷区のバツアートギャラリー(Ba-Tsu Art Gallery)で25日まで、参加型のアート展「ビニール・ミュージアム(Vinyl Museum)」が開催される。初日は、平日にもかかわらず、女性客や親子連れが来場し、「インスタ映え」する写真を撮ろうと様々な角度から工夫をこらしていた。

 コンセプトは、「フォトジェニックな共感型ミュージアム」。花やキャンディー、ポケットモンスター(Pokemon)などテーマ別に10種類のブースで、来場者は45分間自由に撮影できる。主催者の平良真人(Masato Taira)さんは「一方的な作品ではなく、来場者が展示と一緒に撮影することで、アート作品として完成する。自分が入ったり、自分なりの写真を撮ることで、新しい自己表現の場を提供できると考えた」と話す。

 愛知県在住の竹内サユリ(Sayuri Takeuchi)さん(27)は、友人を通して、インスタグラム(Instagram)上で展示を知り、5歳の娘と3歳の息子と訪れた。1日に1回はSNSに写真を投稿するが、「街中では子どもを撮影できず、芝生やありきたりな場所でしか撮れないので、こういうところは面白い」と、スマートフォンやカメラで熱心に子どもたちを撮影していた。

 今後は、同様の参加型アート展を各地で開催する予定だという。(c)AFPBB News