【12月13日 AFP】ブレグジット(Brexit、英国の欧州連合<EU>離脱)は動物たちにも有益でなければならない──英国のマイケル・ゴーブ(Michael Gove)環境相は12日、このように述べるとともに、EU離脱後は動物に関する福祉の水準を向上させると約束した。

 EU離脱の是非を問う2016年の国民投票でブレグジット支持派を率いたゴーブ氏は、「英国は動物をこよなく愛する国であり、われわれはブレグジットを市民のためだけでなく、愛しつつ大事にしてきた動物たちにとっても役立つものにさせる」と述べた。

 ゴーブ氏は動物の感情という概念を国内法に盛り込むとともに、動物虐待に対して実刑を導入する法案を提起している。

 英国では先月、動物には感情があると認めているEUの規制条項を国内法に盛り込むことが下院で否決され、ソーシャルメディア上では反発の声が上がっていた。

 それを受けゴーブ氏は、「動物は苦痛を感じる生き物であり、われわれはその原則を法に明記し、動物福祉を守ることを確かなものにしていく」と述べた。

 動物愛護団体などは法案に歓迎の意を示しており、英王立動物虐待防止協会(Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals)は「大変勇敢で、歓迎する」とコメントしている。(c)AFP