【12月14日 AFP】17クラブW杯(2017 FIFA Club World Cup)は13日、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで準決勝が行われ、欧州王者のレアル・マドリード(Real Madrid、スペイン)は途中出場のギャレス・ベイル(Gareth Bale)が決勝点を奪い、開催国代表のアルジャジーラSC(Al Jazira Sports Club、UAE)を2-1で退け、決勝に進出した。レアルは今年5個目のタイトル獲得を目指し、16日の決勝で南米王者のグレミオ(Gremio、ブラジル)と対戦する。

 度重なる故障で欠場が続いていたベイルは、後半36分に今年9月以来2度目となる途中出場を果たすと、その直後のファーストタッチでレアルに欠けていた冷静なフィニッシュを披露し、決勝点を奪った。

 試合後に「ゴールを決めるのは素晴らしいことだ。試合に出ればインパクトを与えたいけれど、最も重要なことは試合に勝利し、決勝に行くことだ」と話したベイルは、「今は辛抱しなければならない。僕はいくつか問題を抱えているし、時間がかかる。自分の体に耳を傾ける必要がある」と語った。

 9日に行われたスペイン1部リーグの試合で、セビージャFC(Sevilla FC)相手に5得点を奪っていたレアルは、主導権を握りながらも前半終了直前にアルジャジーラのロマリーニョ(Romario Ricardo da Silva "Romarinho")に先制を許すまさかの展開を強いられると、後半開始直後にもシュートを決められたが、これはビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)でオフサイドと判定されて失点を免れた。

 するとレアルは後半8分、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)のゴールが決まり、ようやく試合を振り出しに戻すと、その後はカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)のシュートがポストに阻まれるなど、決定機を生かせない場面が何度か続いたが、後半36分にルーカス・バスケス(Lucas Vazquez)の折り返しからベイルが決勝点を挙げた。(c)AFP