【12月13日 AFP】(更新)北朝鮮を先週訪れた国連(UN)のジェフリー・フェルトマン(Jeffrey Feltman)事務次長(政治局長)は12日、北朝鮮当局が戦争回避の必要性について同意していたことを明らかにした。ただし、協議に向けた具体的な提案はなかったという。

 フェルトマン氏は5~8日の訪朝について国連安全保障理事会(UN Security Council)に報告した後、記者会見を開き、北朝鮮の当局者らは「戦争を防ぐことが重要だという点に同意した」と語った。

 フェルトマン氏は北朝鮮で李容浩(リ・ヨンホ、Ri Yong-ho)外相、朴明国(パク・ミョングク、Pak Myong-Kuk)外務次官と会談した。

 この会談で今後の協議については一切合意されなかったが、フェルトマン氏は北朝鮮側に、自身の訪朝を新たなやり取りの「ほんの手始め」とみるべきだと伝えたという。

 フェルトマン氏は「彼らはわれわれの意見を真剣に聞いていた」とする一方で、「彼らはあの時、いかなる言質も取らせなかった」とも述べた。

 また北朝鮮政府に対し、世界の大国との「関わり合いを検討する用意がある」と示すよう促したという。

 フェルトマン氏は「われわれの協議の成果は時間がたてば分かるが、ドアを少し開けておくことはできたと思う」と話した。(c)AFP