【12月13日 AFP】米ナショナルフットボール(NFL)で殿堂入りを果たしている元RBで、引退後はNFLネットワーク(NFL Network)の番組で解説者を務めていたマーシャル・フォーク(Marshall Faulk)氏が、性的嫌がらせと暴行があったとして告発され、他の2人の解説者と共に番組を一時降板したことがわかった。

 フォーク氏は、当時のセントルイス・ラムズ(St. Louis Rams)で2000年のスーパーボウル(Super Bowl)を制した元スター選手だが、今回、同じく解説者のアイク・テイラー(Ike Taylor)氏、ヒース・エバンス(Heath Evans)氏と共に告発されている。

 3人を告発しているのは、2006年からネットワークに務め、2016年に解雇された元スタイリストの女性で、不当に契約を打ち切られたとしてロサンゼルスの上級裁判所で訴訟を起こしている。女性はフォーク氏から現場で繰り返し体を触られ、性生活について「非常に個人的で心が傷つくこと」を聞かれたと訴えている。

 NFLネットワークは広報を通じて「マーシャル・フォーク、アイク・テイラー、ヒーク・エバンスについて、訴えに関する調査が終わるまでは、NFLネットワークでの職務を停止する」と発表している。

 プロボウル(NFL Pro Bowl)に7回選出されているフォーク氏は、2007年に現役を引退。テイラー氏はピッツバーグ・スティーラーズ(Pittsburgh Steelers)で12シーズンにわたってプレーし、2回のスーパーボウル制覇を達成したのち、2015年に現役を退いた。エバンス氏は4チームを渡り歩きながらNFLで10年プレーし、2010年にニューオーリンズ・セインツ(New Orleans Saints)でNFL王者を経験した。

 女性は3人の他に、ネットワーク幹部のエリック・ワインバーガー(Eric Weinberger)氏、以前に解説者を務めていた元選手のドノバン・マクナブ(Donovan McNabb)氏とエリック・デービス(Eric Davis)氏も訴えている。マクナブ氏とデービス氏は、米スポーツ専門チャンネルESPNでも仕事を持っていたが、こちらも訴えを受けて2人をいったん降板させている。(c)AFP