【12月12日 AFP】インド南部ケララ(Kerala)州の地方裁判所は12日、同国の身分制度カーストの最下層「ダリット(Dalit)」出身で、弁護士を目指していた女子学生をレイプし、刃物で殺害した罪で起訴された被告の男に対し、有罪判決を言い渡した。この事件はその残虐性から、インド国内で激しい怒りの声が上がっていた。

 被害者は昨年4月、同州ペランバボア(Perumbavoor)にある自宅で、血の海の中で死んでいるのを発見された。激しく損傷した遺体には約30か所の刺し傷に加え、かまれた痕も見つかったという。

 有罪判決を受けたムハメド・アメル・イスラム(Muhammed Ameerul Islam)被告の弁護士によると、同被告はレイプ、殺人、不法侵入の罪で有罪と認定された。被告の量刑判決は13日に言い渡される予定だが、検察は死刑を求刑している。

 また地元メディアの報道によると犯行の動機は意見の相違をめぐる報復だったという。

 インドでは女性に対する性犯罪が記録的な件数に上っており、政府の資料によると2016年には3万9000件近くのレイプ事件が報告されている。(c)AFP