【12月12日 AFP】国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)のゼイド・ラアド・アル・フセイン(Zeid Ra'ad Al Hussein)氏は11日、北朝鮮で必要不可欠な人道支援の提供が困難になっているとして、同国への厳しい制裁について評価するよう訴えた。

 北朝鮮では全人口の7割にあたる推定1800万人が深刻な食糧不足に直面しており、フセイン氏によると複数の援助団体がそのうちの1300万人に対し「まさに命綱そのもの」を提供している。

 フセイン氏は国連で行われた北朝鮮の人権状況に関する特別会合で「制裁により、必要不可欠な援助についてマイナスの影響が出ている可能性がある」と指摘。国際的な銀行送金の規制が厳格になったため「国連の現地活動に遅延が出ており、食料や医薬品、その他人道援助の提供に影響が出ている」と訴えた。(c)AFP/Carole LANDRY