【12月12日 AFP】ロシア・オリンピック委員会(ROC)の選手委員長を務めるソフィア・ベリカヤ(Sofiya Velikaya)は11日、参加を禁止された2018年平昌冬季五輪について、ほとんどの選手が出場を望んでいると語った。

 フェンシングの選手でもあるベリカヤは、「冬季スポーツの選手全員と話し合った。選手の大多数は平昌五輪への参加を望んでいる」とすると、「委員会として、中立の立場で競技することを決意、または出場を決めかねている選手を支持すると同時に、参加しないことに決めた選手の立場も尊重する」と述べた。

「アスリートたちは、ロシア国旗や色を背負うことはできないと完全に自覚しているが、何が起きようとも母国を代表するつもりでいる」

 国際オリンピック委員会(IOC)は前週、来年2月9日から25日まで開催される平昌五輪について、国家ぐるみのドーピングが指摘されているロシアの出場禁止を決定。厳しい条件と五輪旗の下で、「クリーンな」ロシア選手のみ参加を認めると述べた。

 ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は今年10月、五輪旗の下で競技することになれば、ロシア選手にとっては「屈辱」であると主張していた。しかし、それ以降は態度を軟化させており、大会はボイコットせず、個人資格での出場を希望している選手を阻むことはしないと述べていた。(c)AFP