【12月11日 AFP】17NFLは10日、第14週の試合が行われ、猛吹雪の中行われた一戦でバッファロー・ビルズ(Buffalo Bills)がオーバータイムの末に13-7でインディアナポリス・コルツ(Indianapolis Colts)を下した。

 ビルズの本拠地ニューエラ・フィールド(New Era Field)は厳しいブリザードに見舞われ、両チームの選手は厚く積もった雪に悪戦苦闘。最後はビルズのルショーン・マッコイ(LeSean McCoy)が決勝タッチダウンを決め、非現実的な中で行われた一戦に決着をつけた。

 試合序盤には雪が激しく振り、スタジアムの反対側のエンドが見にくい状況という中、選手たちは試合を通じて足を滑らせ、もがいていた。特に第1クオーターは、雪のためにスコアボードもプレークロックも見えないありさまだった。

 厳寒のコンディションは多くのプレーにも影響を与え、両チームのQBは最低限のパスを出すにとどまった。また、レシーバー陣は足を取られて苦しみ、プレースキックに至っては運試しという状況だった。

 コルツは第4クオーターのポイントアフタータッチダウンの場面で、ベテランのアダム・ヴィナティエリ(Adam Vinatieri)のキックのためにチームメートが雪をかき分けて走路を作り出し、43ヤード(約39メートル)のキック成功を手助けした。

 この同点キックは、2001年シーズンに雪の中行われたニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)対オークランド・レイダース(Oakland Raiders)のプレーオフで、当時ペイトリオッツに所属していたヴィナティエリが決めたフィールドゴールを思い起こさせるものになった。

 しかし、ヴィナティエリのカーブを描いて決まったキックもむなしく、オーバータイムにマッコイが何とかバランスを保ちながらボールをエンドゾーンに運び込み、試合に決着を付けた。(c)AFP