【12月10日 AFP】韓国の聯合(Yonhap)ニュースは10日、相次いでミサイル発射実験を行い朝鮮半島の緊張を高めている北朝鮮への圧力をさらに強化するため、韓国政府が独自の追加制裁の実施を決めたと伝えた。

 聯合が外務省関係者の話として伝えたところによると、北朝鮮の銀行や貿易会社など20団体と金融関係者を主とした12人が、「大量破壊兵器の開発に必要な資金調達や制裁対象品目の違法取引に関与している」として、11日から新たに制裁対象に加えられる。

 貧困国でありながら国際社会で孤立を深めミサイル発射試験や核実験を繰り返す北朝鮮に対しては、すでに国連安全保障理事会(UN Security Council)が複数の制裁を科している。

 1か月以内で2度目となる韓国独自の追加制裁が、韓国を敵対的な米国の追従者とみなしている北朝鮮の反発を買うことは必至だ。

 これに先立ち、8日までの4日間、北朝鮮を訪れていた国連(UN)のジェフリー・フェルトマン(Jeffrey Feltman)事務次長(政治局)は、壊滅的な結果をもたらしかねない「判断ミス」を避けるための対話を北朝鮮政府と国際社会に呼び掛けている。(c)AFP