【12月11日 AFP】17-18イングランド・プレミアリーグは10日、第16節の試合が行われ、アーセナル(Arsenal)は終盤にオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)のゴールで同点に追いつき、サウサンプトン(Southampton FC)と1-1で引き分けた。今季のリーグ戦でまだジルーに先発の機会を与えていないアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督は、来年1月の移籍市場で同選手がチームを去ることはないと強調している。

 今季のプレミアリーグで一度も先発メンバーに名を連ねていないジルーは、サウサンプトン戦でも途中出場を果たすと、後半43分に同点ゴールを決め、チームを敗戦の危機から救った。今季のリーグ戦で13試合に途中出場し、計4得点を記録しているジルーだが、先発出場の機会が与えられていないことに不満を持っているとされている。

 ベンゲル監督は試合後、夏の移籍期間でエバートン(Everton)加入目前だったジルーについて「なぜ重要な選手を失わなければならない?それはわれわれ次第だ」とコメントし、冬の移籍市場で同選手を放出する気はないことを明らかにした。

「三日ごとに試合があるので、ジルーにも先発出場の機会が回ってくるだろう。いつもと同じだ。チームに優秀な選手が何人もいれば、そのうち数人にはプレーする機会を与えることはできない。単純なことさ。彼は強いメンタリティーの持ち主だし、必要な場面で投入される選手にわれわれは感謝しなければならない」

 フランス代表のジルーが途中出場から決めたゴールは、今回でプレミア通算17得点目となり、ジャーメイン・デフォー(Jermaine Defoe)が保持するリーグ歴代最多記録まであと6に迫ると、オレ・グンナー・スールシャール(Ole Gunnar Solskjaer)氏とヌワンコ・カヌ(Nwankwo Kanu)氏の数字に並んだ。

「ピッチに立ったときは、チームに貢献できるよういつも心がけている」と話すジルーは、「きょうのチームはペナルティーエリア内で精度を欠いていたので、なんとかしようと思っていた。するとアレクシス(・サンチェス<Alexis Sanchez>)から素晴らしいクロスが来たので、適切なタイミングで正しい場所に位置取ることに努めた」と語った。(c)AFP