【12月10日 AFP】暴風にあおられた米カリフォルニア州南部の山火事は9日、ようやく火の勢いが衰えてきた。山火事による壊滅的な損害が明らかとなる中、住民や消防隊は一息つけることを期待している。

 この山火事では大勢の人が避難を余儀なくされ、豪邸を含む建物約700棟が焼失した。5日間にわたる避難の後、ようやく帰宅できた住民らは山火事の損害を調べている。

 ロサンゼルス北郊からサンディエゴ(San Diego)付近の6か所で猛威を振るった山火事の火の勢いにもかかわらず、当局によると死者は1人しか出ていない。

 風は幾分弱まると予想されているが、低い湿度が予報されているため非常警報は10日まで延長された。

 この季節に吹くサンタアナ(Santa Ana)と呼ばれる風は弱まりつつあるが、気象予報士らは煙や灰はしばらく続く可能性があると警告しており、一部の郡には引き続き大気汚染警報が出されている。(c)AFP