【12月9日 AFP】ウクライナ警察は8日、5日に逮捕を試みたが逃げられていたジョージア(グルジア)のミヘイル・サーカシビリ(Mikheil Saakashvili)前大統領(49)をようやく逮捕した。

 ユーリー・ルツェンコ(Yuriy Lutsenko)検事総長は、反汚職運動家のサーカシビリ容疑者をロシアの支援を受けたクーデター未遂の容疑で逮捕したと発表した。

 警察の留置所前にはサーカシビリ前大統領の支持者約100人が集まり「恥を知れ」と叫んだ。サーカシビリ氏は2003年の革命でジョージアをロシアの衛星国から脱却させた立役者で、その後ウクライナで州知事となった。

 アントン・ゲラシェンコ(Anton Gerashchenko)内相顧問によると、首都キエフの裁判所は72時間以内にサーカシビリ容疑者を公判前勾留、自宅軟禁、保釈のいずれにするか決めることになっている。

 警察は5日にもサーカシビリ容疑者の逮捕を試みたが、同容疑者を乗せた警察のワゴン車を大勢の支持者が取り囲んで立ち往生させ、同容疑者を解放するという劇的な展開になっていた。

 サーカシビリ容疑者はその後、ペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)大統領が高官の汚職撲滅に失敗したとして、同大統領の弾劾を求めるデモを議会前で行っていた。サーカシビリ容疑者は自身の行動は平和的かつ合法的なもので、犯罪行為は一切していないと主張した。