【12月10日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)への移籍が決まった大谷翔平(Shohei Ohtani)が9日、本拠地エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイム(Angel Stadium of Anaheim)で入団記者会見に臨んだ。レッドカーペットも用意された会見で23歳の二刀流は、マイク・ソーシア(Mike Scioscia)監督やビリー・エプラー(Billy Eppler)ゼネラルマネジャー(GM)から歓迎を受けた。

 新天地では背番号「17」をつけることが決まった大谷は、通訳を介して「ファンの皆さまの前でプレーすることを楽しみにしている。一緒にアナハイムに優勝をもたらしたい」とコメント。移籍先を7球団に絞ってから最終的にエンゼルスを選んだ最大の理由については「強い縁」を感じたことだとしている。

 また、1919年に17試合に登板した往年の名選手ベーブ・ルース(Babe Ruth)氏以来となるMLBでの二刀流を目指す大谷は、比較されることについて「すごく光栄」としながらも、自身は同氏のレベルにはまったく達していないとの考えを示した。

 球速100マイル(約161キロ)超えの速球に加え、打席でも圧倒的な力を誇り、多くのMLB球団から獲得のターゲットになっていた大谷だが、2017年シーズンは足首のけがに悩まされた。それでも2016年は打率.322、本塁打22本、投げては10勝4敗、防御率1.86の成績を残し、北海道日本ハムファイターズ(Hokkaido Nippon Ham Fighters)をけん引した。

 エンゼルスを率いるソーシア監督は、大谷を二刀流として使う意向を示したが、具体的な起用法については明言を避けた。またエプラーGMは、大谷に十分なリカバリーの時間を与えることができる、先発6人ローテーションも球団側は「受け入れられる」とコメント。その一方で同GMは、大谷を外野手として来季起用する考えについては否定している。(c)AFP