【12月9日 AFP】イングランド・プレミアリーグのウェストハム(West Ham)を率いるデビッド・モイーズ(David Moyes)監督は、9日に行われるチェルシー(Chelsea)戦の先発からGKジョー・ハート(Joe Hart)を外すことが確実となった。これにより、ハートの2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)への希望は、大きな危機にさらされることになる。

 先週末に行われたマンチェスター・シティ(Manchester City)戦では、レンタル移籍元との対戦が不可能となったハートの代わりに出場したアドリアン(Adrian)が好プレーを披露しており、両選手が先発の座を争っている。

 ハートはイングランド代表でもジョーダン・ピックフォード(Jordan Pickford)やジャック・バトランド(Jack Butland)と定位置を争っており、クラブでも守護神の座を逃せばW杯での野望は裂かれることになる。

 モイーズ監督は会見で「チームについてはあしたまで心の内にとどめておく。だが、その中で一つの決断を下さなければならない」とコメントした。

 その決断についてハートと言葉を交わしたかと問われると、指揮官は「基本的には選手とは話すようにしている。話をしておかなければならないときもあるし、その必要が無いときもある」と返答した。

「ウェストハムにとっては良い悩みだ。W杯に向けては良い悩みかどうかは分からないが。他のポジションでもこういった悩みを持ちたい。彼ら2人がいることに満足している」

 モイーズ監督がロンドン五輪スタジアム(London Stadium)にやってきてから、主将のマーク・ノーブル(Mark Noble)もその犠牲者の一人になった。

 ウェストハムに長らく在籍しているMFのノーブルはスラベン・ビリッチ(Slaven Bilic)前監督のお気に入りだったが、モイーズ監督就任以降は出場が無く、シティ戦ではベンチ入りもしなかった。

 モイーズ監督はノーブルについて「マークは非常に影響力が大きく、クラブでは偉大だ。とはいえ、彼に確約されたことはない。誰一人確約されていない。われわれは勝つ道を見つけ出さなければならない。好調な選手を選びたい」と語った。(c)AFP