【12月10日 AFP】17-18イタリア・セリエAは9日、第16節の試合が行われ、インテル(Inter Milan)とユベントス(Juventus)の首位攻防戦は、激しい戦いの末に0-0のスコアレスドローに終わり、インテルが暫定ながら首位を守った。

 インテルとしては敵地アリアンツ・スタジアム(Allianz Stadium)で勝ち点1を拾えたことが幸運に思える内容だった。試合を優勢に進めたユベントスは、いくつもの好機をつくり出し、特に右ウイングのフアン・クアドラド(Juan Cuadrado)が躍動したものの、マリオ・マンジュキッチ(Mario Mandzukic)が決定力を欠いた。

 一方、序盤は悪くなかったインテルだが、これといった好機はつくれずにいると、時間とともに自陣深くに押し込められるようになり、ボール保持もままならず、なんとか勝ち点1を手に入れた形となった。

 インテルのルチアーノ・スパレッティ(Luciano Spalletti)監督は「トリノ(Turin)から無失点で勝ち点1を持ち帰れるのは前向きな結果だ。最初の30分は、相手ゴール前に入るところまでは非常に良かった。もっとやれると思うが、後半は強い気持ちが足りず、ボールを簡単に手放してしまった。一息つき、ただボールを保持するだけで満足してしまったようだった」とコメントした。

 対するユベントスのマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督は「インテルはリーグ首位のチームで、質が高く、勤勉だ。後半のわれわれは非常に良かったが、ゴールだけが足りなかった。勝てなかったのは残念だが、チームの伸びしろを考えれば、内容には満足している。インテルとは最後まで優勝を争うだろう」と語った。

 ユベントスのMFミラレム・ピャニッチ(Miralem Pjanic)は、リーグ7連覇を目指す上で、この試合は勝利を逃したように感じると明かした。

「ロッカールームの雰囲気は明らかに暗い。きょうは僕らの方が強かったけれど、チャンスをものにできなかった。残念だ。こちらが上回っていたし、勝てたはずだ。勝ち点2を落としたと思う。インテルに決定的なチャンスはなかった」

 首位を守ったインテルだが、勝ち点2差のナポリ(SSC Napoli)が10日にフィオレンティーナ(Fiorentina)とのホームゲームを控えており、勝利すればナポリが首位に再浮上する。(c)AFP