【12月9日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)の懲罰委員会は8日、ペルー代表主将のパオロ・ゲレーロ(Paolo Guerrero)に対し、薬物の陽性反応による1年間の出場停止処分を科した。これにより、同選手は来年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)の欠場が決まった。

 カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のフラメンゴ(Flamengo)でプレーする33歳のゲレーロからは「コカイン代謝物質のベンゾイルエクゴニン(benzoylecgonine)」が検出されたため、処分が下された。

 同委員会によると、薬物検査は今年10月5日にアルゼンチンの首都ブエノスアイレスでの試合後に行われたという。

 ペルーはW杯の大陸間プレーオフでニュージーランドを破り、最後の32か国目として本大会出場を決めたが、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)でもプレーしたゲレーロは、先月3日に薬物違反で暫定的に30日間の出場停止を受けて、このプレーオフを欠場していた。5日には暫定処分が20日間延長されていたが、この日最終処分が下された。

 この結果、ストライカーのゲレーロはロシア大会を欠場することになった。1982年大会以来のW杯に臨むペルーは、フランス、オーストラリア、デンマークとともにグループCに入ったが、最も重要な攻撃の駒を欠くことになった。(c)AFP