【12月11日 CNS】世界中の大手ITや自動車の企業が自動運転の分野に続々と乗り出しているが、自動運転業界はまだ研究開発段階である。ホンダ(Honda)と人工知能(AI)を研究開発する中国企業のセンスタイム(SenseTime)の両社が7日、長期協業契約に合意したと発表した。共同で自動運転技術を研究開発する。

 ホンダの車両挙動安定化制御システム(Vehicle Stability Assist、VSA)を基にセンスタイムの画像解析アルゴリズムと開発プラットフォームを融合させ、共同で乗用車用自動運転のレベル4(高度自動運転)のシステム開発を目指す。また、今後双方はロボット開発でも共同開発を進めるとしている。

 最先端テクノロジーである自動運転は技術開発の難易度が非常に高く、米グーグル(Google)、アップル(Apple)、テスラ(Tesla)といった世界の有名企業も長期にわたって投資している。センスタイムの画像解析技術とディープラーニング(深層学習)を支えるスーパーコンピュータプラットフォームは、国際的にも技術の高さが認められており、ホンダに対しては画像解析技術だけでなく、自動運転に欠かせないチップと組込みシステムを提供する。

 両社は、高精度地図ではなく画像解析技術を基に自動運転技術の開発を進める。そのため、車両が高精度地図でカバーされていない区域に入っても自動運転機能が使用できるようになるという。(c)CNS/JCM/AFPBB News