【12月14日 AFP】ブルキナファソで先月29日、西アフリカ最大の太陽光発電所の運転が開始された。出力33メガワットのこの発電所は数万世帯に電力を供給し、同国の輸入電力への依存を軽減することを目的としている。

 国営電力会社SONABELによると、ブルキナファソの首都ワガドゥグ(Ouagadougou)の郊外に建設されたこの発電所の敷地面積は55ヘクタール。年間の発電容量は同国の総発電量の5%に相当する。この太陽光発電所により、炭素の排出量を2万6000トン削減できるという。

 サハラ砂漠(Sahara Desert)南縁部のサヘル(Sahel)地域に位置するブルキナファソは、2030年までに電力需要の30%を太陽光発電で賄うことを目指している。

 新しい太陽光発電所では既に拡張工事が進められている他、同国ではクドゥグ(Koudougou)やカヤ(Kaya)でも太陽光発電所の建設が計画されている。

 ブルキナファソは現在、電力需要の60%しか国内生産できておらず、不足分の電力はガーナやコートジボワールからの輸入で補っている。

 また電力網を利用できているのは国民のわずか20%で、多くの人々は調理や照明に木材を燃やしたり、ボンベ入りのブタンガスを使ったりしている。(c)AFP