【12月8日 AFP】(更新)英国と欧州連合(EU)は8日、英国のEU離脱(ブレグジット、Brexit)の条件について合意した。これに先立ち、テリーザ・メイ(Theresa May)英首相と欧州委員会(European Commission)のジャンクロード・ユンケル(Jean-Claude Juncker)委員長が、ベルギーの首都ブリュッセルで早朝から協議を行っていた。

 欧州委員会は、アイルランドとの国境問題や英国が支払う清算金、在英のEU加盟国出身者らの権利保障など離脱に関する問題において、英国との間で「十分な進展あったと勧告する」と表明。「3つの優先分野それぞれで十分な進展がなされたことに満足している」と述べた。

 今回の合意により、今月14~15日に行われるEU首脳会議で、貿易や移行期間について協議する第2段階の交渉開始に向けた道筋が見えたことになる。

 メイ首相とユンケル委員長は4日にも離脱交渉の進展に向け協議を行ったが、メイ氏率いる保守政権に閣外協力している北アイルランドの地域政党・民主統一党(DUP)が北アイルランドの国境管理の条件について強く反対。通商交渉開始に向けた期限を10日まで引き伸ばしていた。(c)AFP