【12月8日 AFP】米議会上下両院は7日、連邦政府の現行予算の失効期限が9日午前0時に迫る中、今月22日までの政府支出を手当てするつなぎ予算案を可決した。政府機関の閉鎖はひとまず回避され、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領と与野党が2018年度予算案の成立に向けて協議する多少の猶予が生まれた。

 下院を通ったつなぎ予算案は、上院でも賛成81、反対14の賛成多数で可決された。この後、ホワイトハウス(White House)に送られトランプ大統領の署名を受けて成立する。

 ただ、2018年度予算編成に向けた協議では激しいせめぎ合いが予想される。トランプ大統領は与野党と調整して政策や財政支出の優先順位について支持を取り付ける打開案にこぎつけなければならない。

 米議会は上下両院とも共和党が過半数を握るが、上院で予算案を通過させるには民主党議員の支持が一定数必要だ。与野党は数百万人規模の子どもの健康保険を賄うプログラムへの予算支出など幾つかの分野では合意しているものの、国防費の増額などでは依然として主張に開きが大きい。(c)AFP/Michael Mathes