【12月8日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ(Philadelphia 76ers)は7日、ブルックリン・ネッツ(Brooklyn Nets)とのトレードが成立し、ジャリル・オカフォー(Jahlil Okafor)とニック・スタウスカス(Nik Stauskas)を放出する代わりに、トレバー・ブッカー(Trevor Booker)に加えて元々はニューヨーク・ニックス(New York Knicks)が保持していた2019年のドラフト2巡目指名権を獲得したと発表した。

 現在21歳のオカフォーは、2015年のドラフト全体3位でセブンティシクサーズに入団したが、ジョエル・エンビード(Joel Embiid)とベン・シモンズ(Ben Simmons)が台頭したことでチームでの役割を失い、不安な日々を過ごしていた。

 2015-16シーズンには合計53試合に出場し、キャリアハイの1試合平均17.5得点、7リバウンドを記録してNBAオール・ルーキー・チーム(15-16 NBA All-Rookie Team)のファーストチームに選出された実績を持つオカフォーだが、わずか2試合の出場にどどまっている今季の成績は1試合平均5得点、4.5リバウンドとなっている。

 オカフォーは先月、米スポーツ専門チャンネルESPNに対し、セブンティシクサーズに望むことは「出場機会を得られるチームに自分を放出することだ」とコメント。すでにセブンティシクサーズは、オカフォーに対して来季のオプション行使を却下しており、ブッカーとトレードすることで願いを聞き入れた形となった。

 セブンティシクサーズのブライアン・コランジェロ(Bryan Colangelo)社長は声明で「トレバー・ブッカーは、どのチームにおいても堅実で、互いに切磋琢磨(せっさたくま)しながら競争力を発揮してきた。トレバーの才能がチームのプレースタイルを補完し、プレーオフを見据える上で彼の経験がベンチに厚みを増してくれるはずだ」とコメントした。

 一方、ネッツのショーン・マークス(Sean Marks)ゼネラルマネジャー(GM)は、2人の若手選手をチームに迎えて喜んでおり、「今回のトレードでは、近年のドラフトにおいて上位指名された若手選手2人を迎え入れる良い機会を得られた。そして彼らにも、われわれのシステムで成功を収めるチャンスが与えられた」と語った。

 現在30歳のブッカーは、今季18試合に出場して自己最多の1試合平均10.1得点、6.6リバウンドをマーク。キャリア8年の通算成績は平均7.1得点、5.7リバウンドを記録している。(c)AFP