【12月7日 AFP】サンタクロースは実在した?──英オックスフォード大学(University of Oxford)の研究者らが、サンタのモデルといわれる聖ニコラウス(Saint Nicholas)のものとされる遺骨の年代測定を行ったところ、その死亡時期が伝説と一致したと発表した。

 白い顎ひげ姿で描かれ、343年没とされる聖ニコラウスは、その寛大さで広く知られていたと言い伝えられており、これがサンタクロース伝説の起源となっている。

 研究班は、米イリノイ州のデニス・オニール(Dennis O'Neill)司祭が所有する骨盤の微小片を分析し、4世紀のものであると突き止めた。

 オックスフォード遺物センター(Oxford Relics Centre)のトム・ハイアム(Tom Higham)共同代表は、「この骨片は、聖ニコラウス本人の遺骨を目にしている可能性を示唆している」という声明を出した。

 聖ニコラウスは今日のトルコ・デムレ(Demre)そばの古代都市ミラ(Myra)で暮らしていたと考えられており、遺骨はイタリアの船乗りらによって持ち去られたとされる。

 サンタクロース伝説が始まったのは16世紀で、聖ニコラウスにまつわる物語が人気を集めたのもその頃だった。欧州には、12月6日を聖ニコラウスの日と定めて祝う国もある。(c)AFP