【12月7日 AFP】中国国防省は7日、インドの小型無人機(ドローン)が中国の領空を「侵犯」し、墜落したと発表した。

 中国西部戦区連合参謀部の張水利(Zhang Shuili)作戦局副局長は、「今回のインドの動きは中国の領土主権を侵害した。不満と抗議を強く表明する」との声明を発表した。無人機が飛来した日時や場所についての詳細は明らかにしなかった。

 張副局長によると、国境に展開する中国軍は「専門的で理性的な対応をした」上で、無人機の特定・検証を行ったという。

 在北京インド大使館はAFPの取材に応じなかった。

 中印関係は今年7~8月、ヒマラヤ山脈(Himalayas)の係争地ドクラム(Doklam)高地で両軍がにらみ合い、一時は1962年にインド北東部アルナチャルプラデシュ(Arunachal Pradesh)州をめぐって衝突した中印国境紛争以来、最も深刻な状況に発展したが、8月末に双方が軍を撤退させることで合意している。ドクラム高地は中国と、インドの同盟国であるブータンが領有権を主張している。(c)AFP/Joanna CHIU