【12月7日 AFP】イタリア政府は6日、同国で右派勢力が報道機関や関係者を脅迫する「新たな事象」が相次ぎ、約200人の記者が何らかの形で警察の保護を受けていると発表した。

 内務省は声明で、少なくとも19件の記者保護計画のほか、記者宅の近隣区域を警察が定期的に巡回するなどの167件の「警戒措置」を実施していると述べた。

 声明によると、今年これまでにメディアに対する脅迫の事象は90件に達している。ただこの数字は前年同期の114件からは減少している。

 それにもかかわらず内務省は、ネオナチ(Neo-Nazi)やネオファシストなどの右派団体、犯罪組織などがその悪行を明るみに出そうとする記者らを脅迫する事象が増えつつあり、特別な注意を払っていく必要があると警鐘を鳴らしている。(c)AFP