【12月7日 AFP】米ミシガン州デトロイトの連邦裁判所は6日、排ガス不正スキャンダル「ディーゼルゲート」に関わったとして起訴されていたドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(Volkswagen)の元幹部、オリバー・シュミット(Oliver Schmidt)被告(48)に禁錮7年の有罪判決を言い渡した。

 2012年から2015年3月までVWの米国での規制順守部門の責任者だったシュミット被告は、40万ドル(約4500万円)の罰金の支払いも命じられた。

 シュミット被告は8月に不正への関与と大気浄化法(Clean Air Act)違反の罪を認めていた。「ディーゼルゲート」スキャンダルをめぐっては、合わせて8人の現役幹部と元幹部が訴追されているが、同被告は罪を認めた2人目の幹部で、最も高い職位となる。

 VWは排ガス検査に不正合格するためのソフトウエアを、約1100万台のディーゼル車に搭載していたことを2015年に認めた。有害な窒素酸化物の排出量は許容値の最大40倍に上っていた。(c)AFP/Douglas Gillison