【12月6日 AFP】ナイジェリア南東部イモ(Imo)州のロチャス・オコロチャ(Rochas Okorocha)知事は4日、同州を「世界で最も幸せな場所」にするとして新たに創設した役職「幸福および夫婦の充足感推進コミッショナー」に自身の姉妹であるオゲチ・オロロ(Ogechi Ololo)氏を任命した。

「幸福および夫婦の充足感推進コミッショナー」は同国初の試み。オロロ氏はこれまでオコロチャ知事の下で次席補佐官兼内政特別顧問(クリスマスの飾り付け担当)を務めてきた。5日にAFPの取材に応じた州政府報道官はオロロ氏の詳しい職務内容を明らかにすることはできなかった。

 オコロチャ知事はムハマドゥ・ブハリ(Muhammadu Buhari)大統領の与党・全進歩会議(APC)で指導的な立場にあり、ナイジェリアで最もよく知られた州知事の一人。

 しかし任期満了を迎えるリベリアのエレン・サーリーフ(Ellen Sirleaf)大統領や南アフリカのジェイコブ・ズマ(Jacob Zuma)大統領の像、そして世界最大級と銘打ったクリスマスツリーを多額の公金を費やして建てたことや、公共部門労働者の給与の支払いが数か月遅れている厳しい州の財政状況の中、家族や知人を州政府の役職に就けていることで批判を浴びていた。(c)AFP