【12月5日 時事通信社】故杉原千畝氏の研究者、ロシア国立人文大のイリヤ・アルトマン教授は5日、第2次大戦中にナチス・ドイツに迫害されたユダヤ人にビザを発給した杉原氏の関連資料「杉原リスト」が「国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界の記憶(世界記憶遺産)に登録されるべきだ」と訴えた。

 ユネスコは10月、世界の記憶の申請案件を審査する国際諮問委員会の勧告に基づき、杉原リストの登録を見送った。これに関し、都内の日本記者クラブで会見したアルトマン氏は「ユネスコの登録を目指し、ロシアの資料を日本の関係機関に提供する用意がある」と申し出た。

 アルトマン氏は「ユダヤ人を救った日本人外交官がいたという事実を、教育の中で教えていくことが重要だ」と指摘。登録に向けた日ロ協力は「両国の学術・文化交流にも寄与する」と述べた。また、杉原氏の功績は「サムライの成し遂げた偉業」としてロシアでも称賛されていると説明した。(時事)。(c)時事通信社