【12月7日 CNS】中国・浙江省(Zhejiang)鳥鎮(Wuzhen)で3日に開催された「世界インターネット会議(World Internet Conference)烏鎮サミット」の開幕式に、米アップル(Apple)のティム・クック(Tim Cook)CEOが出席し、アップルの中国での発展の成果と価値についてスピーチした。

「アップルが約30年前に中国市場に進出して以来、現在までに中国で500万人の雇用を築き上げ、180万人の開発者がアップストア(App Store)を通じて、これまで1120億元(約1兆9096億3360万円)の収入を得て、全世界で最も高い水準となった」とクックCEOは明らかにした上で、「我々は何億人もの消費者につなげるため、スキルとトレーニングを提供し、中国の技術開発者が起業家になる手助けが出来てうれしく思う」と話した。

「科学技術は最も強大な創造力で、貧困から脱する力を持っている。人間性に富んだ科学技術を確実にし、人類の価値観をテクノロジーに注ぎ込んでいく中で、科学技術を運用して家庭や社会に対して約束を実現させる。これはすべての人たちの共同の責任ではないか」。また、現在の技術の最前線にある2大技術(人工知能とロボット)に話がおよぶと、「多くの人が人工知能について議論をしているが、私は機械が人間のように思考することを心配していないが、人が機械のように思考することを心配している」と述べた。

 また、AR(拡張現実)が人々の仕事、教育、医療サービスなどの分野で役に立ち、世界をより良く変えることができるという期待も見せ、「アップルが中国において多くのパートナーとサイバースペースで共に発展してコミュニティを作ることができて光栄だ。中国と世界のパートナーが世界で価値を創造できることを期待している」とも語った。(c)CNS/JCM/AFPBB News