【12月5日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のルイス・スアレス(Luis Suarez)は4日、元チームメートで現在はフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)はバルサに感服しているため、ライバルのレアル・マドリード(Real Madrid)に移籍する姿は想像できないと語った。

 ネイマールはバルセロナで4年間を過ごした後、今年8月に世界最高額の移籍金2億2200万ユーロ(約288億円)でPSGに移籍。しかし、9月にはウルグアイ代表でスアレスのチームメートでもあるエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)と衝突したブラジル代表は、ここに来て欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)覇者のレアルへ移籍し、スペインへ戻るとのうわさが流れている。

 ネイマールがレアルに行く可能性についてスペインのスポーツ紙マルカ(Marca)に問われたスアレスは「いや、あり得ないと思う」とした上で、「本当に想像がつかない。ネイマールのことは分かっているし、彼がバルセロナやチームメートに感服しているのも知っている。現時点で彼がレアル・マドリードでプレーする姿は思い浮かばない」と答えた。

 ネイマールは、世界最優秀選手に通算5回輝いた実績を誇るリオネル・メッシ(Lionel Messi)やスアレスと共に史上最高ともいわれる前線を結成した3シーズンで、国内リーグを2回制しただけでなく、欧州チャンピオンズリーグでもタイトルを獲得。移籍にあたりPSGが契約解除金を支払った後はクラブ側と仲たがいしたが、かつての同僚であるネイマールにあるのは感服の念と愛だけだとスアレスは言う。

「今はネイも成熟しているし、自分が下した決断についても完璧に理解している。彼はここでハッピーだったから、つらかったとも思うが、われわれは彼がやりたかった他の挑戦を受け入れないといけなかった」

「彼と彼の家族が取った決断は理解できるものだった。非難もなかったし、そこにはクラブとここでの数年間で僕たちがつくり上げた関係に対し、彼が示してくれた愛情や尊敬の気持ちしかなかった」 (c)AFP