【12月5日 AFP】世界最高峰リーグのスーパーラグビー(Super Rugby)に参戦するサンウルブズ(Sunwolves)は4日、2018年シーズンのメンバーを発表し、ジェイミー・ジョセフ(Jamie Joseph)新ヘッドコーチ(HC)はチームが昨季まで低迷して存在感が薄れている中で、来季はトップ5入りを目指すと明言した。

 日本代表チームの指揮も執るニュージーランド出身のジョセフHCは、発表会で報道陣に対し、ファンは「過去2シーズンよりももっと強いチーム」を期待できると述べた。新たなメンバーには、南アフリカ出身のフランカー、ヴィンピー・ファンデルヴァルト(Wimpie van der Walt)や、ジョージアのフッカーで強豪イングランドやフランスでプレーした経験を持つジャバ・ブレグバゼ(Jaba Bregvadze)らが顔をそろえた。

 昨季のサンウルブズが合計671失点を喫していることから、守備の改善を重要課題に掲げているジョセフHCはまた、「安定感と魅力を備え、観客が試合を見にきて応援したくなるようなラグビー」をするチームをつくると誓った上で、セットプレーではブレグバゼがチームに必要な力を与えてくれるはずだと述べた。

 大会フォーマットの変更を受け、物議を醸す中で除外されてしまったウェスタン・フォース(Western Force)の代わりに、今季からオーストラリアカンファレンスに所属する5チームの一つとして参戦するサンウルブズは、過去2シーズンで17-92、17-83、7-94の大敗を喫した試合があり、SANZAR(南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリアの3か国からなるラグビー連合協会)のアンディ・マリノス(Andy Marinos)最高経営責任者(CEO)もそのパフォーマンスに対して、「失望している。改善が必要だ」という認識を示している。

 わずか1勝に終わった1年目に続き、昨季も2勝というふがいないシーズンを過ごしたサンウルブズは、5年以内のスーパーラグビー制覇を目標に掲げる中、来年2月24日のブランビーズ(Brumbies、オーストラリア)戦で3年目の開幕を迎える。(c)AFP