【12月4日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のケルン(1. FC Cologne)は3日、ペーター・シュテーガー(Peter Stoeger)監督の解任を発表した。ケルンは今季未勝利で最下位の18位に低迷しており、シュテーガー政権には1634日でピリオドが打たれた。

 2日にケルンは敵地でシャルケ04(Schalke04)と2-2で引き分け、ホームチームが2位に浮上するチャンスを阻んだが、シュテーガー監督はその前日の1日にクラブと話し合って退任することで合意しており、この試合が最後になることを理解していた。

 試合後にシュテーガー監督は、アウェーのヴェルティンス・アレーナ(Veltins Arena)を訪れたファンに帽子を脱いで別れのあいさつをした。ケルンは現時点で1部自動残留となる15位から11ポイント離されている。

 自身のコーチングチームの代表としてシュテーガー監督は、「金曜日(1日)にシャルケとの試合がわれわれにとって最後となることが明確になった。この重要な試合に集中するため、日曜日(3日)に今回のことを伝えるとこに決めた」と話した。

 ケルンは14節を終え未勝利で勝ち点3となっており、クラブ上層部は待望論が上がっていたシュテーガー監督の解任にようやく踏み切った。

 ケルンのアレクサンダー・ウェラ(Alexander Wehrle)最高経営責任者(CEO)は、「われわれはここ数日間、たもとを分かつことが必要だと感じていた。シャルケ戦の結果に関係なく、今後をはっきりさせることがペーターにとって重要だった」とコメントしている。

「現在の時点で2部のことについて話すのは拒否する。まだ20試合残っており、われわれの責任は残りの試合で最大限の勝ち点を獲得することだ」

 なお、年内はケルンのU-19チームを指揮するシュテファン・ルーテンベック(Stefan Ruthenbeck)氏がトップチームを率いることになる。

 45歳のルーテンベック氏は、勝利すれば16強入りが決まる7日のヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2017-18)のレッドスター・ベオグラード(Red Star Belgrade)戦でベンチ入りする。

 そしてルーテンベック氏の下でケルンは10日、勝ち点9差で追いかける16位のSCフライブルク(SC Freiburg)との重要な一戦に臨む。

 シュテーガー監督はケルンで絶大な人気を誇った。2部時代の2013年に就任した指揮官は、2014-15シーズンに1部昇格を果たすと、昨季はアントニー・モデスト(Anthony Modeste)が34試合で25得点を決める活躍もあり5位でフィニッシュし、25年ぶりにチームを欧州の舞台に導いた。

 しかし、このフランス人ストライカーを中国スーパーリーグ(1部)の天津権健(Tianjin Quanjian FC)に期限付きで放出したことで風向きは変わった。

 モデストの代役として6月にマインツ05(Mainz 05)から1500万ユーロ(約20億円)獲得したコロンビア人FWジョン・コルドバ(Jhon Cordoba)は今季未だに無得点が続いており、ケルンのチーム総得点はわずかに6となっている。(c)AFP