【12月4日 AFP】イスラエル最大の都市テルアビブ(Tel Aviv)で2日、政府内にはびこる汚職とベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相(68)に対する捜査の遅れに抗議する数万人規模のデモが行われた。一方、汚職疑惑を否定しているネタニヤフ首相は3日、警察の訴追権限に制限を設ける法改正の推進を改めて訴えた。

 ネタニヤフ氏には富裕層の支持者から高額の贈り物を受け取った疑惑が浮上しているほか、イスラエルの有力紙イディオト・アハロノト(Yediot Aharonot)に便宜を図る見返りに好意的な報道をするよう要請した疑いで警察の聴取を受けており、進退問題となっている。

 AFPの記者によると、「恥の行進(March of Shame)」と名付けられた今回のデモでは、市内の高級住宅地の大通りに集結したデモ隊が首相を愛称「ビビ(Bibi)」で呼びつつ「恥を知れ」「去れ」などと叫んだ。

 国会(クネセト)では現在、警察が捜査終了後に容疑者の起訴・不起訴の妥当性を司法長官に勧告する権限を制限する法案の審議が行われている。改正法案では、司法長官に警察の見解を聞くことを求める一方、警察の見解は公表されず、結論を口外した捜査官に禁錮1年の刑事罰を適用することを想定している。

 野党側はこの法改正について、ネタニヤフ氏の捜査逃れが目的だと批判している。

 だが、ネタニヤフ氏はフェイスブック(Facebook)の公式ページで法改正の必要を訴え、改正法は「私に対する現行捜査には関係ない」と言明。法改正を求めているのは「この法律がプロパガンダ目的で使用される」ことを望まないからだと主張した。

 ネタニヤフ氏はまた、自分が警察の捜査対象となっていることについて、証拠の有無にかかわらず既定路線だったようだとも述べ、暗に警察を非難した。同氏は既に警察から6回聴取されているが、一貫して無罪を主張している。(c)AFP