【12月3日 AFP】北朝鮮は3日、米韓による最大規模の合同軍事演習を翌日に控え、両国を「戦争挑発者」と非難し、その演習は核戦争を誘発しかねないと警告した。

 前日には米国のH・R・マクマスター(H.R. McMaster)大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が核武装を続ける北朝鮮と武力衝突の可能性が「増している」と懸念を示している。

 米韓は4日から5日間の日程で、ステルス戦闘機「F22ラプター(Raptor)」を含む航空機230機が参加する過去最大規模の空中戦の合同軍事演習「ビジラント・エース(Vigilant Ace)」を実施する。

 北朝鮮は数日前、米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)政権に新たな脅威を示すべく、米全土が射程に入るとされる新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を行った。

 米韓の合同軍事演習について、朝鮮労働党の機関紙「労働新聞(Rodong Sinmun)」は3日付の党高官名の論説で「北朝鮮に対する公の全面的な挑発であり、いつでも核戦争につながる可能性がある」と述べている。さらに、「米国と韓国のかいらい戦争挑発者ども」に対し、北朝鮮を想定した軍事訓練は「愚かな自滅行為」と知るべきだと糾弾した。(c)AFP